意外な落とし穴「冬のカビ」
- 2017年11月30日
- 雨漏り・防水施工
カビの発症する条件といえば湿気ですね。
湿気の多い季節といえば、雨が長く降り続く梅雨の6月から7月頃。
逆に冬の時期は乾燥をしていて、湿気とは程遠いと思いませんか?
しかし現代の住宅は、人間にとって暮らしやすいように改善されていった結果、
カビにとっても繁殖しやすい場所となってしまいました。
今日は、カビにとっても暮らしやすくなってしまった現代の住宅を悩ませる、
「冬のカビ」についてお伝えいたします。
冬の室温は意外と高い
冬の室内は、意外と湿度が高くなりがちです。
「乾燥しているから」と加湿器をつけたり、
「寒いから」と窓を閉め切ったままだったり、または部屋干しをしたり・・・。
寒さ厳しい冬を健康的に乗り越えるためには必要なことですよね。
そのうえ今の住宅は、機密性が高くなっていることが多いので、
室温を保ちやすく湿気がこもりやすいです。
そのため、カビの繁殖に適した条件が整いやすくなっています。
では、冬のカビ対策にはどのような方法を取ると良いのでしょうか。
冬は湿気よりも結露
「結露」とは、空気が含む水蒸気の量の差によって起きる現状です。
私たちが普段吸っている空気には、水が蒸発した水蒸気をいうものが含まれています。
暖かい空気は水蒸気を含みやすく、冷たい空気は水蒸気を含みにくい性質があり、冬の空気が「乾燥している」のも、冷たい空気には水蒸気が含みにくいことが理由です。
暖かく、湿度の高い空気が冷えたとき、それまで含んでいた水蒸気が空気ではいられなくなり、水滴となります。
冬の窓ガラスは、外の冷気によってとても冷やされています。逆に室内は暖房などで暖められ、水蒸気を多く含んでいます。
暖かい空気が窓ガラスにぶつかると急激に冷やされ、空気中の水蒸気が水滴となって窓ガラスに付着します。
こういった理由で、冬の窓は結露を起こしやすいのです。
この結露を放置しておくと、部屋の中に水滴がたまりやすくなり、周囲にカビが発生する可能性が高いです。
窓枠や窓下のパッキン、窓周辺の壁、カーテンの裾などは、
とくにカビの発生しやすい要注意スポットです。
結露は放置しない
結露は見かけたら放置しないことが大切です。
すぐにふき取り、換気・乾燥させることが何よりの対策になります。
また、冬の寒い時期でも換気を忘れないようにし、空気の流れを浴してください。
寒い時期に長時間窓を開けると、風邪をひいてしまいますので、できれば昼間の陽が高い時間にするのがベストです。
カビの一番の対処方法は、換気をする・結露をほおっておかないことです。
でき得る対処をして、住宅を大切に保ってあげてくださいね。
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