注意!木材はどのようにして腐る?
- 2018年09月13日
- 雨漏り・防水施工
雨漏りの二次被害として、木材が腐敗する、というのはよく耳にする話ですね。
雨漏りを放置することで、木材が湿気を含み、骨組み部分の木材や壁にカビが生え、腐敗が進み、最後にはシロアリの格好の住み家に・・・恐ろしい話です。
もちろん雨漏りを放置してはいけませんが、見つけづらい場所で発生していた場合、状態が進行するまで気付かないこともあるかもしれません。
そこで今回は、木造住宅での雨漏りを放置した場合の、木材の腐敗についてお話しします。
■ 木が腐る原因は、菌?
木材は、木材腐朽菌という菌が繁殖することで腐敗します。
よく木に生えているキノコもこの木材腐朽菌とおなじ菌で、温度、酸素、そして湿気がそろうと繁殖を始めます。
しかし木材は乾きがよいため、濡れても風に数時間あたればすぐに乾いてしまいます。
このような環境では木材腐朽菌は繁殖できず、もちろん腐ることもありません。
雨漏りが放置され、温度、酸素、湿度が揃った環境では、木材が乾くための手段がなく、菌はどんどん繁殖していきます。
このような仕組みで、木材の腐敗は進むのですね。
■ どのくらいで腐るの?
では菌が繁殖した環境下で、木材はどれだけ耐えることができるのでしょうか。
一般的に木材は、雨のなか地面に放置すると半年~1年で腐り始めるといわれています。
地面から離した場合は、2年~3年で腐り始めるようです。
いちど腐り出した木はスポンジと同じような性質を持つため、さらに水が浸透しやすくなります。
そうするとさらに木材腐朽菌の繁殖スピードが速まり、もとの木材に戻すのは、もはや不可能となってしまうのです。
家を支える太くて大きな木材でも、菌と戦い続けるのはとても困難なことです。
みなさんも改めて、雨漏りを放置することの怖さを感じられたのではないでしょうか。
やはり雨漏りは、早期発見、そして応急処置が大切ですね。
日栄商工は、雨漏りの知識・経験の豊富なスタッフが揃っております。
雨漏りに関する質問から、点検、修理まで、お気軽にお問い合わせください。