いつまで持つ?雨漏りの応急処置の注意点
- 2016年09月22日
- 雨漏り・防水施工
以前のコラムで、雨漏りが発生した場合の応急処置法についてご紹介しました。
その際にも、応急処置は充分に気をつけて行い、直ちに専門の業者に修理にきてもらうことをおすすめしました。
今回は特に注意が必要な応急処置「コーキング」について、詳しくご紹介したいと思います。
コーキングはシーリングともよばれており、壁や窓などの隙間に充填剤を注入して塞ぐ方法です。
最近流行しているDIYでもよく使われており、充填剤もホームセンターなどで簡単に入手できるため、手軽な応急処置という認識があるようです。
しかし、コーキングによる応急処置は万能ではありません。
この方法で使われる充填剤は、雨水の浸入を防ぐほかに、建物の動きにあわせて伸縮するゴムのような役割も担っています。
ゴムは伸縮を続けると、伸びる、あるいは切れてしまいます。
充填剤も同じく、補修を行ったとしても1年前後で劣化し、再び雨漏りが発生する確率が高くなってしまうのです。
雨漏り箇所はさまざまですが、瓦へコーキングする際はさらに注意が必要です。
瓦は凹凸が多いため、コーキング材でも塞ぎ漏れが発生する可能性があります。
それだけでなく、瓦と瓦のつなぎ目にコーキングを施すと、他の場所から雨水が入った場合にその水の逃げ場がなくなり、余計に雨漏りを悪化させてしまうこともあるのです。
また、このように短期間で劣化したコーキングの上からさらにコーキングを施すと、見栄えの悪さが目立ってしまうため、なるべく控えたいですね。
雨漏り発生時の応急措置は大切です。
ただ、正しい方法で措置できていない場合、そして業者を呼んでしっかり修理せず放置した場合、雨漏りはさらにひどくなってしまいます。
応急措置はやり方に充分気をつけて行うことを心がけましょう。
日栄商工は、雨漏りの知識・経験の豊富なスタッフが揃っております。
雨漏りに関する質問から、点検、修理まで、お気軽にお問い合わせください。